聴く、話す、書く コミュニケーション仕事術

聴く、話す、書くを仕事にしてきたライター林が、すぐに役立つコミュニケーション術を紹介します。

【取材術】山田拓朗選手、銅メダル!

リオのパラリンピック、50m自由形で山田拓朗選手が銅メダルを獲得しました。

おめでとうございます。

ちょうどライブで競技とご本人のインタビューを見まして、非常に感慨深いものがありました。

 

なぜかといいますと、私は彼がまだ中学生だった頃、取材しているからです。

確かアテネパラリンピックに出場が決定したときだったと記憶していますから、かれころ12年前でしょうか。

ある教育雑誌で「活躍している中学生を紹介する」という企画があり、彼の住む兵庫県の、練習しているプールで会ったのです。

当時はどんな様子だったかというと…「はい」とか「そうです」しか言わない、いわゆる普通の中学生の男の子でしたよ。

こちらが何を言っても表情の変化は乏しく、淡々としていました。

まぁ、いきなり初対面の、お母さんと同じ年齢ぐらいの大人と話をしなさいといわれても、うまく話せないでしょうからね。それはしかたのないことです。

 

それが今日はどうでしょう。

自分の意見をきちんと言う姿を見て、大人になったなぁとしみじみ思いました。

しかも、かなりのイケメンになっていました。

子どもの頃も十分、美少年風でしたけどね。

 

で、相手がほとんど話してくれない場合、どうやって取材するのかということですが…。

これはあくまでも私の場合ですが…。

そもそも私はその人に関する情報(過去の新聞や雑誌、ウェブの記事など)をある程度知っていて、取材に行くわけです。

ですから、それらの情報の中で使えそうなものを一つ一つ確認していくわけです。

このときはこんな感じだったんですか?

これはこういうことですか?

このときはこう感じたんですか?

などなど。

とにかく「はい」「いいえ」で答えてもらいます。本当はいろいろしゃべってほしいんですけど、それしか言ってくれないわけですからしょうがないですよね。

でも、そうやって話を進めていると、ボソッと今までにない新しい言葉やエピソードをを付け加えてくれたりすることがあります。新しいネタが少しでも入ればラッキーで、取材した価値があったということになります。